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我等社会派 〜会社、国際、人生〜

「我等社会派」の固定評価項目

@ ストーリー
A 画力
B 説得力
C 構成力
「我等社会派」作品一覧(未評価分含む)
作品名索引(評価分のみ)
あ行 か行 さ行 た行 な行
は行 ま行 や行 ら行 わ行

〜社会派なのに常識の範疇を超える〜

この「我等社会派」では縦軸に題材を論理的に説くか感覚的に説くかで分け、横軸は漫画の題材(舞台)の大きさによって分けた。すると左図のようになった。

常識人の漫画……理屈(論理)も感覚も程よく押さえ、会社を中心に家庭、国家まで扱った常識的な題材の漫画。その分少し印象は薄い。
代表作 「HOTEL」「マンガ日本の歴史」
理屈っぽい……TV文化人が語るような理屈漫画。売れ筋の漫画が多いが理屈が変だと読者から突っ込みを受けることもある。
代表作 「ゴーマニズム宣言」「課長島耕作」
説教臭い……題材が身近であるので故に比較的理屈にも説得力があるが、それゆえに妙に説教臭くなってしまう作品が多い。
代表作 「ナニワ金融道」「家裁の人」
理解難解……裏に隠された社会的思想のメッセージ。マルクス全集を読まないと理解できない(らしい)白土三平の漫画。
代表作 「忍者武芸帳 影丸伝」「カムイ伝」
社会派?……どうしても社会派漫画というと理論的になりがちなのだが、感覚的に社会を捉えた漫画。該当作は少ない。
代表作 「浮浪雲」「宮本から君へ」

グラフの解説

「社会派」といってもその題材は個人レベルから人類レベルまで様々。しかし、やはりというか論理的(理屈的)作品が多くなりグラフの上に多くの作品が集まった。
グラフの中心に来たのは「常識人の漫画」である。当然と言えば当然だが、描く世界観によって論理も偏りがちなこのジャンルで個人から人類まで扱い論理も感情も扱う漫画。ただすべてをそこそこにしか扱わない分少々印象が薄く見えるがそれが逆に個性になっている。漫画家でいったら石ノ森章太郎がまさにこのジャンルの中心といえるだろう。特に歴史や経済を漫画によって身近にした功績は大きい。もちろんエンターテインメント的作品も多い作者ではあるが。
おそらく一番売れていると思われるのが「理屈っぽい」である。理屈っぽいと言うと少々印象悪く聞こえるかもしれないが良くも悪くも作者の思想が繁栄されやすい。それが団塊世代であったり右翼(左翼)的であるのは作品によって変わってくるが。
そして、左上の「説教臭い」は家庭や個人的事情を題材にしているため理屈にも説得力がありやすいが、説得力が強いからか、説教臭くもなる。感じ方の問題であるため読者によって印象も代わりやすい作品が多いとも言える。中でも「ナニワ金融道」などは読者を選びやすいかもしれない。
異彩を放つのが右上最上段の「理解難解」である。誰が言い出したのか知らないがすべて理解するにはマルクス全集をすべて読まなくてはならないと言わしめた白土三平の作品が集まる。しかし、エンターテインメント的にも十分楽しめる作品であるし、「忍者」という世界から同和問題(部落差別、身分差別)について真正面から取り組んでいる様は論理的作品のとして一般読者も楽しめるといった両面を持ち合わせているので、小難しく考えずにも読める作品であることは間違いない。
最後に「社会派?」は理屈的になりやすいこのジャンルで感覚的に社会を捉えている作品である。ようするに人情的作品なのだが、その分近所のオヤジが社会について愚痴っているような作品にもなりやすく該当作も少ない。
「社会派」は題材が故に意見、反感を受けやすく作者の知識の量で作品の質が変わってくるのが現状のようだ。

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