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戦いの業 〜スポーツ、格闘〜

「戦いの業」の固定評価項目

@ ストーリー
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C 構成力
「戦いの業」作品一覧(未評価分含む)
作品名索引(評価分のみ)
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〜「戦い」は時代によって風景を変える〜

この「戦いの業」では縦軸に勝利を描く漫画か、努力を描く漫画かで分け、横軸に現実的な漫画か、あり得ない人間や技が飛び交う漫画かで分けた。すると左図にように区分けされる。

2000年代自慰行為漫画……天才的なキャラクターによるワンマンショーが行われる。作者の自己満足的漫画。駄作ばかり。
代表作 「ドカベンプロ野球編」「テニスの王子様」
90年代リアル志向スポーツ漫画……勝利も努力も描くリアルな漫画。かなりの説得力を要する為、作者に実力が無いと中途半端な作品になる。
代表作 「SLAM DUNK」「はじめの一歩」
80年代週刊少年ジャンプ漫画……超人による「正義の味方」的漫画。最近はこの時代の漫画の続編が描かれたりしているが、廃れ気味。
代表作 「北斗の拳」「キン肉マン」
70年代梶原的熱血スポーツ漫画……いわゆる「スポ根」。努力を超える苦境によって得た超人技さえライバルに敗れたりした。完全に過去のもの。
代表作 「巨人の星」「タイガーマスク」
ちばあきおの世界……努力を描く事にのみ終始する。このゾーンを描く事はどのゾーンよりも難しい。成功したのはちばあきおのみである。
代表作 「キャプテン」「プレイボール」
全盛期水島新司漫画……この「戦いの業」に一番相応しい漫画はおそらく70年代の水島漫画。勝利、努力、リアリティ、派手な技すべてが詰っている。
代表作 「ドカベン」「男どアホウ甲子園」

グラフの解説

今までの漫画の歴史を見ると漫画における「戦い」というのは時代に大きく左右されてきた。その始まりはやはり60年代後半〜70年代の梶原熱血ブームと言える。拷問といえる努力をして得た必殺技を使い、最後は暗い結末を迎える……といった漫画が流行した時代だった。暗かった70年代を反映しているといえるだろう。この時代の漫画は80年代に入るとギャグとして扱われるようになり、今ではギャグとして扱われることさえも古くなってしまった。この時代の作品のファンには悲しい話である。
では70年代漫画がギャグとして扱われた80年代はどんな「戦い」の漫画が流行ったかといえば、ジャンプ黄金期ということもあり勝利を前面に押し出す超人の世界が一気に増殖した。悪く言ってしまうとどんなピンチでもご都合主義でいきなり主人公がパワーアップし、敵を倒す……みたいな漫画が流行った時代だった。スポーツ漫画ではこの設定に無理があり、格闘漫画の数が圧倒的の時代でもあった。
90年代に入ると、20年続いた超人的漫画は少なくなり、リアル志向スポーツ漫画が増殖した。ただ実際にリアルであった漫画は数少なくブームに乗って描かれたものが多く、作者自身がスポーツそのものをかなり知っていて、画力も伴わないと上手く描けなかった為中途半端な作品が多かった。そういった背景から80年代に流行った格闘漫画は描きにくかった為スポーツ漫画の数が多かった時代だった。
2000年に入りスポーツ漫画全般がマンネリ化したからか、今までに無かった「テニスの王子様」に代表される天才型主人公のスポーツ漫画が増えた。最も売れてるのはテニプリだけだが。漫画マニア達の中では、天才主人公というのは超人的漫画だから売れるのであって現実的漫画では売れないとされていた(SLAM DUNKの桜木やはじめの一歩の幕之内は天才では無く、才能があるというのが正しい)。しかし、テニプリはそのジンクスを破ってしまった。もっとも「スポーツ」漫画として売れたわけでは無いし、試合が現実的には程遠い試合ではあるが。
他を見ると水島新司はスポーツ漫画の大御所として中心にいたが、最近の老害ぶりは酷く、テニプリとは違った形で右上ゾーンに存在している。ちばあきおはたった一人右下ゾーン漫画に成功した漫画家であったため自殺してしまったことが本当に悔やまれる。
こうして見ると、今の「戦いの業」漫画は昔に比べるとあまり盛り上がっていない。「テニスの王子様」も廃れ気味であるし、「ドカベン」はかなりのファンが見限っている。このジャンルがもう一花咲かせるために何か起爆剤になるような作品が出てきてくれないかと個人的に思っている。

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