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あまりにも先が気になる衝撃の結末
いたずらなKiss [amazon]
作者:多田かおる
1990年別冊マーガレット(集英社)連載開始
単行本 全23巻

<あらすじ>
 相原琴子(あいはらことこ)は超美形の秀才:入江直樹(いりえなおき)とふとしたことでキスしてしまう。それがきっかけで惚れてしまった琴子は断られた告白も気にせずアタックを続ける……。

<短評>
 基本的にこの作者の作品は何でもない女の子が高嶺の花の男をゲットするといったものでこの作品もそれにそれない内容となっている。しかしそれが女の子の憧れであり夢であるということで人気のある作品でありドラマ化もされた。
 この作品の主人公である琴子はかなりの落ちこぼれ少女で勉強も運動も駄目。明るく元気なことだけが取り得の少女である。ただその元気のよさが半端ではなく勇気を出してした告白を入江君は「頭の悪い女嫌い」と言って一蹴。ちょっとは落ちこんだがすぐに立ち直り再びアタック開始といった元気さである。その元気に入江君も振り回されその振り回される様が女性読者にとってはかなりいいようである。少女漫画では「お約束」でありながら、この作者は見せ方が上手いのである。
 しかし何だかんだ言って入江君も最終的には琴子にしか興味がなくなるわけだが、この漫画の本質は琴子と入江君の大河ドラマというところにある。高校から始まった物語は加速していき2人は夫婦となるわけなので女の一生ものとも言えるだろう。
 ただ、残念なことに23巻ラストの衝撃の話を描いた後作者が事故で急逝(38歳)してしまったことでこの物語は未完のまま終わってしまった。あの後の話が気になるのは私だけではないだろう。



空想的世界


 
   
現実的世界
ストーリー
画力
恋愛
構成力
元気になる
ギャグ
評点 76


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「一条ゆかりらしさ」に溢れた年下との恋愛模様
正しい恋愛のススメ [amazon]
作者:一条ゆかり
1995年コーラス(集英社)連載開始
単行本 全5巻

<あらすじ>
 ルックス良、彼女有の普通の高校生竹田博昭は何となく退屈な日常を送っていた。ある日クラス委員長の護国寺洸に呼び止められ「出張ホスト」のバイトをしないかと誘われる。

<短評>
 これを読む時タイトル名の内容を期待して読むとあっさりと裏切られる。何故ならレディースコミックの内容に近い「親子どんぶり」の物語だからだ。
 では倒錯した物語に終始するかといえばそれは違う。主人公博昭の彼女が明るい性格だからか全体的には明るい雰囲気に終始する。明るい雰囲気でもコメディになりすぎずに恋愛の重さや親子どんぶりという禁忌をきっちり描き、恋愛ドラマを大きく盛り上げているのは良い。こういう題材は作者に力量がないと内容もないものになりがちだが、バランスよく描き切っているのはさすが大御所作家というところだろうか。最後の締め方だけは納得のいかないものがあったが……。
 この作品は主人公博昭が普通というポジションにいて周りのキャラクターがホモだったりレズだったりと特殊で博昭がそれに振り回されたりするので男性読者が博昭に感情移入しやすいのではないかと思う。ただ物語が進むと博昭の道徳観が壊れ始めるのでそれについていけなくなるかもしれないが……。ただ博昭の悩みはあくまでも真摯なものとして描かれているので読みやすいとは思う。
 作者の恋愛観、人生観がかなり投影されているのでこれに嫌悪感を抱く人も多いと思うが面白い恋愛漫画としての出来は良いものになっていると思う。



空想的世界


   
 
現実的世界
ストーリー
画力
恋愛
構成力
締め方
キャラクター
評点 74


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