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近未来SF冒険SEXYバイオレンスラブロマンスせんずりコメディちんこ漫画
狂四郎2030 [amazon]
作者:徳弘正也
1997年スーパージャンプ(集英社)連載開始
単行本 既刊17巻(2003年12月現在)

<あらすじ>
 舞台は第三次世界大戦が終わり荒廃した日本。元軍人の廻狂四郎とプログラマーのユリカは、偶然バーチャルSEXマシンを介して知り合い、心惹かれて夫婦となる。

<短評>
 間違いなく今(2003年12月現在)に連載されている作品の中で一番お奨めできる素晴らしい作品。まず第一に世界観の設定が素晴らしい。驚異的な管理社会、男女隔離政策、バーチャルSEXマシン、遺伝子による差別……。そこにあるのは作られた世界観でありながら真実の物語を見せられている気分にされられる。しかも、それが全く破綻していない。それを舞台に進行する狂四郎とユリカの愛のドラマは時に笑い、時に悲しみ、時に感動を呼び起こす。
 この作品は連続した物語であるが、八木編、白鳥編、オアシス編、八角編、理想郷編、そして現在継続中の北海道編と構成されている。一つ一つが違うテーマを持ちさらに良く出来ている物語なのだが、特に絶賛すべきは理想郷編である。この結末はここでは説明できないが、人間の狂気というより人間の真実を見せつけられた内容となっており魂が震えた。他でも八木編、白鳥編、オアシス編はラストで涙を流したし、八角編は殺陣の描写が上手かったし、北海道編は物語の佳境を迎えており、結末が楽しみな展開になっている。こうして見ても目立った隙が無いというのが凄い。
 作者の絵が独特である事と必ず出てくるちんこギャグが原因で敬遠されがちであるが、完成度の高さは私が保証するので一度は読んでもらいたい。



汚い欲望


 
   
綺麗な愛欲
ストーリー SS
画力
エロス SS
構成力 SS
戦争 SS
SS
評点 99


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癒しのためのSEXだっていいじゃない
世界一さお師な男 伊達千造 [amazon]
作者:高橋ゆたか
2001年Oh!スーパージャンプ(集英社)連載開始
単行本 既刊5巻(2003年12月現在)

<あらすじ>
 世界一のさお師:伊達千造(だてせんぞう)は高い金と引き換えに必ず女性をいかせるというフリーの出張ホストをやっている。そんな彼には変わった客も多くて……。

<短評>
 知らない人が多いかもしれないが、週刊少年ジャンプで「ボンボン坂高校演劇部」を描いていた作者の作品といえば少しは分かる人もいるのではないかと思う。「ボン坂」を知っている人ならこの作者がギャグ漫画家だったことを知っていると思うが、この作品はそのイメージをかなり変えた作品となっている。
 といっても、元々「ボン坂」の頃から色気のある絵柄をしていたのでSEXの話を描くのに大きな支障は無かった。問題なのはストーリーの方であるが、これがどうして中々完成度の高い出来になっている。主人公も世界一のさお師という割にはとらえ所のない性格をしていて、それをストーリーに巧みに絡ませている。単なるSEX話だけでなく30歳ぐらいの超ブサイクな女性とのSEXや50歳過ぎのおばさんとのSEX等絡む女性も美人ばかりでない事が好感を持てる。
 ただ、色気のある絵と書いたがSEXシーンの絵に少々荒さがある。元々ギャグ漫画家であった為仕方ないかもしれないがこれからの成長に期待したいところだ。しかしこれを読んでいると「癒しの為のSEX」も有りと思えるようになるのが不思議であり魅力と言える。ギャグ漫画家からの転進は今のところ成功と言えるようだ。



汚い欲望


 
   
綺麗な愛欲
ストーリー
画力
エロス
構成力
キャラクター
共感
評点 70


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「やおいモノ」では全く無い、完成された人間ドラマ
ニューヨーク・ニューヨーク [amazon]
作者:羅川真里茂
1995年花とゆめ(白泉社)連載開始
単行本 全4巻

<あらすじ>
 ニューヨークの警官であるケイン・ウォーカーはオフの日には必ずクリストファー・ストリート――ゲイの溜まり場へと出かけて行く。ある日、メル・フレデリクスとの運命の出会いを果たす……。

<短評>
 この作品を「やおい」として見てしまう人は大きく間違っている。男同士が絡み合っているだけで「やおい」としてしまうのはおかしい。本来「やおい」とは「やまなし、おちなし、いみなし」である。しかしこの作品は「やまあり、おちあり、いみあり」の作品に仕上がっていることを最初に言っておきたい。
 ただ、今現在「やおい」といったら男同士の絡みのことをいうので、その意味ではこの作品も「やおい」に該当する。まあ、「花とゆめ」で連載されたので描写自体はかなりソフトで局部も描かれたりはしていないが、絡んでいるシーンはある。
 しかし、そういった「ゲイドラマ」よりも「人間ドラマ」としてこの作品は取上げるべきなのである。ゲイというある意味人間にとっての「禁忌」であることがケインとメルの苦悩、苦痛を呼び起こす。ケインの母親も息子が同性愛者であったことを知り、理解しようとするも息子と男の恋人が絡んでいる所を目撃して汚らわしいと思ってしまう。そしてゲイ仲間の薬害エイズ問題等、「ゲイ」を物語の中心としているが、その本質は「ゲイ」をうまく使った「人間たち」のドラマである。
 これを読んだ友人が「同性愛を正当化している」と言った。しかし、この作品は「同性愛」を正当化しようとしているわけではない。「同性愛」を題材に「人間ドラマ」を語っているだけなのだ。



汚い欲望


   
 
綺麗な愛欲
ストーリー
画力
エロス
構成力
同性愛 SS
苦悩
評点 86


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恋はゲーム。惚れた方が負け?
LOVE GAME [amazon]
作者:大島永遠
2001年零式(リイド社)連載開始
単行本 全1巻

<あらすじ>
 女遊びに飽きた遊び人の男3人組は指定の紙を引き、その紙に書かれている条件に当てはまる女の子を3日間で落としたら勝ちというゲームを始める。

<短評>
 「女子高生」の大島永遠が描いていたエロ漫画。ギャグ漫画を描ける人はストーリー漫画も総じて上手いものだがこの作者もそれに当てはまる。遊びで始めたはずが本気になっていくという過程をテンポ良く2話でまとめているのは上手い。青春漫画とも言える切ない恋の話もありながらもSEX描写も忘れずに濃厚に描いているあたり流石である。ただしエロ漫画にしてはストーリー志向であるため、微妙にエロが薄れている所があり実用度としては低い。
 まあ実用性よりストーリーを楽しむ漫画とは思う。ただこの作品は少女漫画のノリを強く感じるため男性読者の中には合わない人もいるかもしれない。逆に言えば女性に合う作品であると思う。「望月くんと久納さん」の話は憧れていた年下の男性と行きずりのSEXから始まる切ない結末の物語であるし、「原田くんと吉川さん」の話は誰も自分のことを分かってくれないと悩む吉川さんの描写が可愛かったりと正統派恋愛少女漫画であると思う。
 成長した3人が出てくる最終話もベタとも言えるが無難にまとめてある。「女子高生」とは違った作者の一面が見られる作品であるので「女子高生」しか知らない人は読んでもらいたい。ただし、「女子高生」のノリを求めているのだったら合わないだろうが。



汚い欲望


 
 
綺麗な愛欲
ストーリー
画力
エロス
構成力
恋愛
切ない恋
評点 67


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