Top あ行 か行 さ行 た行 な行
ジャンル選択 は行 ま行 や行 ら行 わ行

1巻当たりの売り上げギャグ漫画史上最高
行け!稲中卓球部 [amazon]
作者:古谷実
1993年ヤングマガジン(講談社)連載開始
単行本 全13巻

<あらすじ>
 前野、井沢、田中の変態トリオに加え、チンコが大人の竹田、チンコが子供の木之下、腐臭王子田辺、マネージャーの岩下京子が繰り広げる変態思春期ギャグ漫画

<短評>
 連載が開始されるやいなや思春期の学生たちの心を掴み当時の青年誌コミック史上最高売上を更新した(現在はバガボンドがそれをさらに更新)。最終的に13巻で2300万部を売り上げたのだが、それが売上的に分の悪いギャグ漫画だというから驚きである。
 ギャグ漫画ほど読み手を分けてしまうものは無いのだが、この漫画は分かりやすく、それでいて新しいという難しいことに成功し多くのファンを獲得できた。チンコギャグは誰にでも分かるものだが誰にでも笑える訳ではない。だが、チンコが剥けている、毛が生えていないという思春期の男なら誰もが一度は悩むことを巧くギャグ漫画に融合させ誰にでも笑えるチンコギャグにしたことは巧い。
 絵は当初下手糞だったが表現力だけはあった。巻数が進むに従い急激に絵が巧くなり(ここまで成長した人も稀)元々あった表現力に絵の洗礼さが加わったことでギャグにも幅が生まれた。
 それからキャラが巧く立っている。他のギャグ漫画に比べれば破天荒なキャラというわけではなく、むしろアクが強いわりに共感できるようなキャラで不思議なのだが、これはどのキャラにも思春期の思考が根底にあるからでそれがキャラ同士の人間関係にも巧く絡まっているからであろう。
 余談になるが、2chの「あぼーん」は稲中が元ネタという説は嘘と思う(笑)。


シュール


   
 
ベタ
ギャグ SS
画力 D→A
キャラクター
思春期の共感 SS
大顔ギャグ
エッチ
評点 87


このページの上に戻る   トップページに戻る


ジャンプの巻末を飾り続けた名作ギャグ漫画
王様はロバ 〜はったり帝国の逆襲〜 [amazon]
作者:なにわ小吉
1994年週刊少年ジャンプ(集英社)連載開始
単行本 全7巻

<あらすじ>
 これにあらすじをつけろと言うのか?(笑) ジャンプに良く見られる「立っている」キャラとは無縁な能面の如き無表情なキャラたちが不合理な呟きを毎回繰り返すというギャグ漫画(笑)

<短評>
 94〜96年の連載終了(こち亀1000回の時に終了)まで9割方ジャンプの巻末に座り続けた作品。なぜこれがジャンプに連載しているのか分からないジャンプにそぐわない作風だった。
 しかし、ジャンプに合わないからといって駄目な作品というわけではない。むしろかなりの良作である。あらすじにも書いたが作者の呟きとおもわれるようなテーマで毎回漫画が進んでいくわけだが、必ず「落ち」がしっかりしているのである。この作品だけでなくこの作者は「落ち」の巧さではギャグ漫画界のトップレベルに達していると思う。
 この作者は御世辞にも絵が巧い作者とは言えない。描く顔みんな同じに見えるし、魅力があるわけでもない。ただ、この作品に出てくるキャラの呟きが何とも一般的なことであり、キャラが立ってないことやキャラが無表情で特徴のない顔であることがその呟きの味を一層際立てていると思う。つまりは作風に合った絵であるということだ。
 またこの作品を語る上で「裏王ロバ」というのがある。連載当時エッチすぎてジャンプに掲載できなかった原稿というのがかなりあるらしい。真偽の程は確かではないが一度見てみたかった気もする。まあ、王ロバの次作「くぴっと一杯」な感じとは思うが。


シュール


 
   
ベタ
ギャグ SS
画力
キャラクター
落ち SS
知的な笑い
オリジナリティ
評点 85


このページの上に戻る   トップページに戻る


「ともだちんこ」「おはヨーグルト」「いいなけつ」「こんばんワイン」
おぼっちゃまくん [amazon]
作者:小林よしのり
1986年月刊コロコロコミック(小学館)連載開始
単行本 全24巻

<あらすじ>
 御坊コンツェルンの御曹司にして世界一の金持ち小学生である御坊茶魔。そんな茶魔がエリート小学校:田園調布学園に転校してからというもの、学園ではドタバタな毎日が繰り広げられるように。

<短評>
 「ともだちんこ」「おはヨーグルト」「いいなけつ」「こんばんワイン」「ぜっこーもん」「裏山鹿〜っ」
 ちょっと思い浮かべただけでこれだけの「茶魔語」が出てくる。私も連載当時小学生だったが「茶魔語」を学校で使った記憶がある。そんな社会現象までになった「茶魔語」。その本質は誰にも分かるダジャレで言ってみればオヤジギャグに近いが、その分かりやすさがヒットを呼んだ要因になった。
 しかし、作品に渦巻く下品さにより当時の親たちからは断トツで子供に見せたくない作品に挙げられていたが、私はこの作品に限って言えば寧ろ子供に見せる作品だと思っている。何故ならこの作品には「茶魔語」に代表されるギャグだけでなく、茶魔が世間を知り、友情を知り、愛を知って一歩ずつ成長する姿がある。特に「愛」はこの作品に溢れていると思う。父親の厳しい愛や亡くなった母親の愛や周りの人たちも茶魔を憎めず愛していた。そんな周りからの愛や愛を知り成長する姿があったからこそ当時の小学生達の心を掴んで離さなかったとも思う。そういう意味では現在親から嫌われている「クレヨンしんちゃん」は私的にもあまり子供に見せたくない。映画版のような話なら別だが元々青年誌作品であるわけで親を馬鹿にする姿も青年誌という背景から生まれたギャグであるわけですから。下品なギャグがあるからといって「おぼっちゃまくん」とは本質が違うと思うわけである。


シュール


   
 
ベタ
ギャグ
画力
キャラクター
下品
成長
評点 78


このページの上に戻る   トップページに戻る


それは私のおいなりさんだ
究極!変態仮面 [amazon]
作者:あんど慶周
1992年週刊少年ジャンプ(集英社)連載開始
単行本 全6巻

<あらすじ>
 刑事の父とSM嬢の母を親に持つ色丞狂介はパンティを顔に被ることで父譲りの正義感と母譲りの変態性が限界まで覚醒し、正義のヒーロー変態仮面として変身するのだ!

<短評>
 「それは私のおいなりさんだ」「フォォォォーッ!」で御馴染み(?)の変態ギャグ漫画。売れたわけでないのに当時のジャンプ読者はこの作品のことは良く覚えている程インパクトは強烈だった。正義のヒーロー漫画は数あれどこれ程カッコ悪くて素晴らしいヒーローは他に無い。やっている事が低俗と言えば低俗であるが故に嫌悪感を持つ人も多いだろうが、面白い。馬鹿馬鹿しさもここまで追求すればパワフルすぎて笑うしかなくなる。やはりギャグ漫画は笑わせてナンボというのを実証していると思うので「低俗だから」という理由だけでこの漫画を敬遠するのは勿体無い。
 しかしそういう変態ギャグに終始する漫画であったが故に後半はパワーダウンしてしまった。基本的に変態行為だけが売りだったので拳法部の大会をやったりして頑張ってはいたが長続きする作品では無かったということだ。まあ6巻分の変態行為をよくも考えれたものだとも思うが……。
 しかし最終話でまさか正ヒロインの愛子ちゃんではなく、春夏と結ばれる結末は読んでいた当時想像だにしなかった。作者にとってこれがギャグなのか実は春夏との結婚は最初から予定されていたことのなのか分からないが、ちょっとしたラブコメ要素もあった作品だったのでラブコメ的にこの結末はいただけない気がする。ギャグが直球勝負だった作品だけに意外だった。


シュール


 
   
ベタ
ギャグ
画力
キャラクター
変態 SS
ラブコメ
最終話
評点 80


このページの上に戻る   トップページに戻る


傑作だ。しかし強くお奨めできない
地獄甲子園 [amazon]
作者:漫☆画太郎(☆にFが入る)
1996年月刊少年ジャンプ(集英社)連載開始
単行本 全3巻

<あらすじ>
 星道高校は今年こそ甲子園と意気込んでいたが初戦の相手が殺人、爆破と何でも有の外道高校。校長の朝倉南太郎はそれに立ち向かうため喧嘩野球戦士を集めようとした。

<短評>
 間違いなくこの漫画は多くの人に理解されない。いや、この漫画だけでなく作者の作品全部が理解されないだろう。だからといってギャグについて説くことほど不条理なことはない。であるのでファンで無い人は画太郎の一ファンの戯言と思ってここからの文章を読んだ方がいいかもしれない(苦笑)。
 甲子園を嘲笑ったギャグ漫画の傑作。個人的には画太郎作品の最終形の一つだと思っている。これほどギャグに対して真摯で真面目な作品は多くないだろう。
 この作者を一言で表すなら「時代の先を行くアーティスト」といったところだろうか。作者の作風、コピーギャグ、絵柄、その総てが誰にも真似の出来ない画太郎だけの世界だ。この作品はその画太郎の世界をより濃く作り出している。時代の先を行っているアーティストが作り上げた傑作のように。実際画太郎作品は最初読んだ時はつまらなかったのだが今読むと面白いという意見が多く、時代が経つほどに評価が高まっている。
 内容のすべてを言葉で言い表すことなどとても出来ない。とりあえず「野球漫画」ではないことは分かるだろう(笑)。読者に喧嘩を売るギャグまでやり、どういうわけか映画化というギャグまでやってしまい笑いの尽きない漫画だ。


シュール


   
ベタ
ギャグ SS
画力
キャラクター
やりたい放題 SS
コピーギャグ SS
最後の落ち SS
評点 94


このページの上に戻る   トップページに戻る